澤田美喜記念館ー隠れキリシタンと信念とー

  • 2014.11.09 Sunday
  • 17:50
晴れて無職となった私、動けるうちに動こうと。

先日向かった先は、JR東海道線 大磯駅前の「澤田美喜記念館」。

この澤田美喜という女性は、
三菱財閥創始者の岩崎弥太郎の孫であり、
米軍混血孤児施設・エリザベス=サンダーズ=ホーム、
その施設の子供たちのための学校・聖ステパノ学園の創設者であります。

エリザベスサンダーズホームのことは少々知っていましたが、
この記念館は、先日の産経新聞記事で恥ずかしながら初めて知った次第で…。

で、大磯駅に降り立つと、本当にななめ右前にすぐあります。どうやっても迷いません。
009.JPG

門をくぐって左の階段を登ると。。。004.JPG
大磯の海が見える高台の上に、この記念館がそびえたっています。

中には、隠れキリシタン及びキリスト教関係資料約800点のうち、
厳選された資料が数々展示されています。
残念ながら撮影は不可なので、記憶の限りご紹介すると。。。

・キリシタン密告奨励の高札(肥後国)…キリシタン密告を奨励する内容の高札。銀500枚などが記されている。
・細川ガラシャ所蔵とされる、紙の守り札…聖母マリアが描かれている。裏には桔梗紋(明智家家紋)
・おなじく細川ガラシャのものとされる、簪
・司馬江漢の聖母マリアとキリストの銅版画…掛け軸として表装されている。西洋のものを模写して描いたものか?
・高山右近がルソン追放の際、船上で彫ったとされるマリア像
・シーボルト自身が彫ったとされるマリア像…2体あるうちの1体。足には妻と娘の名が刻んである
・大友義鎮所蔵の鉄のキリスト像…板状のキリスト像。手に○の穴があるのは、キリストの磔刑を表している。
・徳川家康木像…中に十字架がある。キリシタン弾圧に対する強烈な批判・風刺であろう
・日本最古の踏絵の版木…踏絵は最初はその名の通り「絵(版画)」なのだが、すぐ痛むために、銅版となった。
・魔鏡…光を当てると中にしこまれたキリスト像が反射して壁に投影されるもの。おなじものが西南学院大学にある。痛みが激しいため、現在はレプリカを展示。
・ヴァリニャーニの日本報告…16世紀のポルトガル出版物。当時海外に派遣されていたイエズス会宣教師は、定期的に報告書を提出していた。

もちろん他には、マリア観音(マリア像にみたてた観音像、十字架などが仕込まれたものが多い)、
十字架をもつ大黒様、
数々のクロス、聖具などなど、本当に圧倒される数・種類の資料でした。

隠れキリシタン関連の資料館ですと、
長崎平戸の「平戸市切支丹資料館」や、大阪の「茨木市立キリシタン遺物資料館」があげられるが
こんな近くに、こんなに数多くのものを集めた資料館があること、そしてそれがあまり知られていないことに
二重に驚き、感銘を受けた次第です。

個人収蔵の資料館は各地にありますが、
個人があるテーマに絞って、心血注いで集めた資料とその展示には、
その人の信念・生き様・そして使命感があふれていて、見る者を圧倒する力があります。

この資料館もまさにそうでした。

熱心なキリスト教徒であった澤田美喜は
アメリカ軍人との混血孤児にたいする差別や彼らの苦しみを
遠く昔の隠れキリシタンと重ね合わせていたのでしょう。

そして、隠れキリシタンの強い信念を敬服し、自身も数々の困難に立ち向かっていったのだと思います。

+++++++++++++++++++++++++++++
澤田美喜記念館

神奈川県中郡大磯町大磯1152
0463-61-4888
10時〜16時 休館日 月曜
入館料 500円
(高校生・大学生・65歳以上・団体 400円、中学生以下無料)
+++++++++++++++++++++++++++++

踏絵と絵踏

  • 2014.04.07 Monday
  • 23:03
083.JPG
久々の教材ネタ。

先日購入した「踏絵」でございます。

隠れキリシタン摘発のために導入され、
そののち正月の形骸化した恒例行事に成り下がり、
とうとう春の季語となってしまった「踏絵」。
もともとはそれこそ紙に書いた絵だったのですが、
当然すぐぼろぼろになるため、金属などで作られるように。

これは、残念ながら金属製ではありません
(焼き物。つくるなら金属製にしてくれよ)。

実はすでに1つ持っているのですが、
この「The 踏絵」という感じの超有名デザインでないため
子どもの食いつきも今一つ。悔しいので購入した次第。

見せるタイミングはずいぶんと先ですが、どんな風に使いましょうかね〜。

そうそう、「踏絵」はモノ、「絵踏」は行為でございます。
「細かいな〜」@生徒。←よく言われる(苦笑)

「飛彈の円空−千光寺とその周辺の足跡−」展

  • 2013.03.03 Sunday
  • 01:01
皆様、お久しぶりでございます。

今年に入って、記事のアップが月1回ペースに激減してます。申し訳ありません。
相変わらずの体調不良に加え、インフルエンザやら怒涛の仕事の波に翻弄され、
日々の生活もままなりません。いや、言い訳はよくない。

書きたいことも100個くらいあるのですが、欲張らず、すこしずつ上げていきます。

では、おととい3月1日のことを、少し。

超久々の東博(東京国立博物館)に行ってまいりました。

お目当ては「王羲之」展ではなく(こちら、大変混んでいるそうな)、
本館での特別展、「飛彈の円空‐千光寺とその周辺の足跡」展でございます。



展示室に入って、仏と出会った私がまず感じたこと


それは・・・


・・・


・・・


・・・


「かわいい〜♪」(←不謹慎極まりない)


なんとまあ不謹慎な感想だが、本当にほほえましく、愛らしく、温かくてかわいい仏の数々。

基本的に仏像は、大きくて荘厳で、「おお〜!」っと圧倒されるものが多い。
仏師が仏のお力を、力の限り表現しようとして造っているのだから、それはそれで当たりまえ。
金や彩色、無数の化仏、華麗な華鬘・光背なども、その仏の無限の力と極楽の眩さを表現している。


しかし、円空の鉈彫りの仏は、本当に庶民派で、素朴で優しくほほえましい。
私たち庶民に寄り添ってくださっている、そんな感じがするのです。
実際、三十三観音と呼ばれている仏は、集落の人間が病気になると
寺に貸出をお願いし、家に安置して病気平癒を願うのに使っていたそうな。

なんともまあ、身近な仏ではないでしょうか。

それに、この優しいお顔。見ている私、すっかり癒されてしまいました。


円空の仏は、仏は常に私たちとともにいらっしゃり、私たちを温かく包んでくれている。
そう思わせてくれます。

とっても幸せな気持ちになれる展示。ぜひおすすめです。

お土産は、円空の仏のレプリカ(限定1000体)。


本物は撫で仏として、地域の熱烈な信仰を集めている仏(円空自身を表現しているとも言われている)。

私も、毎日眺めて大切にしていきたいです。

講談社『解体新書』復刻版

  • 2012.02.28 Tuesday
  • 17:58


昭和48(1973)年 講談社発行 『解体新書』復刻版(限定3000部)。

ほんとに久々の教材購入だったから、大枚はたいてしまった。

これは以前私の師匠に借りていたものがあったのだが
一昨年、某私立中学・高等学校を退職するに当たり、当然返却したもの。

とっても状態のよかった本から、忠実に版を起こしてつくったものだから
丁寧で、そして当時の雰囲気のするもので、最初に見たときには、それはそれは感動した。

その思いがはやり消えない中、自分で買うしかないと思って購入。

但し、今は古本市場で25,000円前後で購入できます。安くなりました。

外はこんな感じ。


添付されてる解説書をじっくり読んで、ただ今お勉強中。

これが米俵だ!

  • 2006.02.16 Thursday
  • 15:44
俵だよーん。中身は籾

先日悩んでいた米俵。
周囲の予想外の勧めもあり、あっという間に購入。
そして、あっという間にやって来ました。
よいね。よいね。

ぱっと見馬鹿馬鹿しいような気がするけど
これがどんなふうにつくられているのか。
両サイドに蓋があり、開閉可能。
…なあんてことはやっぱり本物見ないとわからないよね。

あとで担いだ写真を追加します。
本物にこだわると、1俵=60kgなのだが
さすがに腰抜けるんじゃないか心配になったから
それだけはやめてみた。あとで体重計に載せて計測します。
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ついに「俵物」制覇!

  • 2006.02.02 Thursday
  • 11:47
干しあわびです!

一昨日、ついに俵物が揃いました。
第一弾ふかひれ・第二弾・干しなまこ、そして第三弾・干しあわび
ついに江戸時代・田沼意次の時代盛んに中国に輸出され、外貨(銀)獲得の立て役者となった
これら代表産物がそろいましたーーー!!!
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巨大に悩み中

  • 2006.01.30 Monday
  • 12:24
いま、すごく悩んでいます。ものすごく悩んでいます。
あるものを買おうか、買うまいか。すごく葛藤してます。皆様おわかりでしょうか?

このブログ、教材として活用できそうなへんてこグッズ紹介のためにはじめたのに
最近は「食べ物紹介コーナー」が多く、少し藩政。
(ふつうに打ったらこう出た。反省です)。
そこで、昨日思いついて俵物第3弾「干しあわび」を楽天で購入してしまいました。
さらに私の脳裏に浮かんだこと。「俵物…。俵か。…俵って見たことない!」

ってネットで調べてみました。なんとあったんです、それが。
俵を販売してるところが!
キャッチフレーズが「ハリウッド映画から博物館まで」というのがうけちゃったけど
売ってたんですよ!やばいっ。ほ・ほ………、「欲しーーーい!!」

だけど寸でのとこで踏みとどまりました。
それは置き場所。どこに置くんでしょうか?職場に置くことは道義的に許されるのでしょうか?
昨日から悩んでます。それは「俵を買うこと。そしてそれが許されることなのか」っていうことでした。

誰か正解しましたか?(解るわけないでしょーっ)
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うん○じゃあないよ(きたないタイトルでごめんっ)

  • 2004.09.08 Wednesday
  • 19:45
怪しい、しかし食べ物だよ
 これなーんだ。いっけん「うん○」って言いそうになってしまうけど、これは「なまこ」なんです。
前回のふかひれにつづき、「俵物第二弾」です。

中華の高級食材の一つの「干しなまこ」。
かちかちの化石みたいで、「食べられるの?」「美味いの?」という疑問を感じずにはいられなかったけど
横浜の中華街「隆泰商行」というお店で、キロ単位で売られていた物をごり押しでごく僅かだけ売ってもらいました。関帝廟の斜め前です。興味のある人は行ってみてね。
(なんと価格は1キロ2万5千円也。まっずそうだけど値段だけは高級だ)

「俵物第三弾」は「干しあわび」ですが、これはまだ未入荷。また気仙沼に連絡しようかなあ。

フカヒレです

  • 2004.09.01 Wednesday
  • 17:16
皮つきの巨大ふかひれ!
 みなさんおひさしぶりっ!
昨日まで群馬のお寺に史料調査に行っていたのでブログ放置プレイしてしまいました。

ところでこれは何でしょう???
答え「吉切鮫の尾鰭の丸干し」です。
これを皮剥いで、骨抜いたものが「ふかひれ」です。

どーよ、これ。ただのなまぐさーい干物のにおいをまき散らしていますが
これは江戸時代中期、海外に流出した金銀を買い戻すために対清貿易で多く輸出された「俵物」と呼ばれる中華料理材料のひとつなのです。

このふかひれ(正式には元ひれ)、国内最大産地である宮城県気仙沼市役所に問い合わせをして加工会社を紹介してもらいました。
なんとこの大きさで4000円(送料込)。
値段も破格なのはもちろん、普通はこの状態では売っていません。

なんとしても江戸時代と同じ状態のものを入手したかった私は、
毎日嬉しくて、袋から出してにおいとひんしゅくをまき散らしながら眺めています。

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